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2020.02.17

益子直美さんの「怒らない指導」にみるコーチング・センス

先日、テレビのニュースで、益子直美さんの「怒らない指導」

という取り組みが紹介されていました。

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/01/0125.html

福岡で「益子直美カップ」という小学生のバレーボール大会が毎年行われています。

「監督が絶対に怒らない」がルールのその大会。

もう6年目を迎えるそうです。

今では山口、佐賀、長崎、大分、熊本、鹿児島からなど、

参加チームが増え続けているとのこと。

 

放映をテレビでも見たのですが、ちょっとこわもての監督が、

試合ではつい熱が入って子どもたちにきつい口調で指示していました。

そこに益子さんがやってきて監督の口にバッテンのついたマスクをつけると、

監督は苦笑いしておとなしくなり、椅子に座りました。

 

そして益子さんが子どもたちの輪に入りました。
声をかけしばらくすると、おびえた顔をしていた子どもたちの顔が、

みるみる笑顔に。試合のムードも一変して、見事に勝利しました。

 

このとき

「益子さんは監督にかわって、子どもたちのことばに耳を傾け、

一緒に考えて楽しもうという態度をとりました」

と記事にあります。

 

ここでのポイントは、

まず「子どもたちの言葉に耳を傾け」て、

子どもたちにあること(この時はおそらく、監督が怒っていて怖い、

負けたら怒られる、でもうまくできない…などがあったでしょうか)

を、受け取ってあげたこと。

 

そして「一緒に考えて楽しもう」と声がけすることで、

子どもたちを「考えられる人」として扱ったこと、

そしてスポーツをやる上でとても大切な、

「楽しむ気持ち」を子どもたちが取り戻せたことだと思います。

 

コーチングの基本のセンスでもある、

「受け取る」「やる人、できる人として扱う」が、ちゃんと入っています。
あなたが益子さんではなくても、このセンスを使うと、

子どもたちのやる気、自主性をとてもカンタンに引き出すことができるのです。

 

益子さんご自身は中学校の部活動でバレーボールを始め、

バレーボールを一から教えてくれたその時の監督に感謝の気持ちはあるものの、

怒鳴られるのが怖くてやっていた、どうしたら怒られないかばかり考えて、

バレーボールが好き!と言えなかった時代があったといいます。

 

怒られてうれしい人はいません。

断言しますが、怒ることで相手を自分の思い通りにしようとするコミュニケーションは、

一時的には結果が出ても、長続きしません。
たとえ「子どもたちのため」と思って怒っているのだとしても、

それはまったく通じないでしょう。

それは今の子に根性がないのではなく、人間として当然の反応なのです。

 

益子さんのような知名度のある元アスリートがこのような活動をされていることは、

日本のスポーツ界にとって、本当に喜ばしいことです。
益子さんと同い年である鈴木大地スポーツ庁長官も、

この活動には一目置いているとのこと。

鈴木長官は、全国の部活動のガイドラインを見直すなど、

ブラック部活動改革も積極的に進めています。

 

ということは、怒らない指導は、これからのスポーツ指導の当然の流れなのです。

 

エスプリでは、怒らない指導は当然のこととして、子どもたちが自ら動き出し、

楽しみながら力を出し切るためのコーチングをお伝えしています。

結果を出すためだけでなく、子どもたちの笑顔を見たい!

という監督さん、顧問の先生、

ぜひコーチングのスキルとセンスを学んでみませんか? 

 

子どもの指導だけでなく、仕事でも、家庭でも、とっても役に立ちます。
お気軽にお問い合わせください。

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